GTMの概要とブログサイトへの導入方法を解説【HTML編集不要】

タグ

GTMを使えばGAでいろんな計測ができるみたいだけど、
なんだか難しそう・・。
初心者でも簡単にできるのかな?
まったく使ったことがないけど、初期設定はどうするの?

いんでぃ

結論、GTMはとても簡単です!
私も難しいイメージを持っていましたが、
実際に使ってみて印象が変わりました。

本記事では、Google Tag Manager(GTM)の概要から初期設定方法まで、わかりやすく解説します。
この記事を読むことで、GTMを使用する事前準備を完了させることができます。

この記事でわかること
  • GTMの概要
  • GTMのアカウント作成方法
  • GTMとブログサイトの連携方法
  • Googleアナリティクス変数の設定方法
筆者について
  • WEBマーケティングスクールで7ヶ月間学習
  • 未経験からデジタルマーケターへ転身
  • Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)取得
目次

GTMとは?なにができる?

Google Tag Manager(GTM)とは、ウェブサイトに設置するタグを一括管理できるツールです。

タグとは?

「〇〇な風に計測してね」という指令を出すために、ウェブサイト内に書き込むコードのことです。
GAに限らず、計測ツールを使用するにはタグが必要です。
タグを設置することで計測ツールが指令を理解して、ユーザーのアクションをカウントするようになります。

ウェブサイトにタグを設置する方法は、いろいろあります。

  • ウェブサイトのHTMLに直接書き込む
  • プラグインを使って書き込む
  • GTMで設置する

一度だけならどの方法でも大差ないのですが、「〇〇を計測したい!」と思うたびにタグの設置が必要になります。

「アフィリエイトのクリックを計測したい!」
「スクロール率を計測したい!」
「SNSシェアボタンのクリックを計測したい!」

何度もHTMLに書き込むとコードが汚れるし、初心者にはHTMLを編集すること自体ストレスですよね。
とはいえ、その都度プラグインを追加するのも現実的ではありません。

このタグの管理を簡単にしてくれたのがGTMです。

  • HTMLを編集する必要がない
  • タグの作成から設置までGTM内で完結できる
  • 変更履歴も残せる

GTMを使用することで、コーディングの知識がない初心者でも、簡単にタグを設置できます。

GTMを使うために、覚えておきたい基礎知識

GTMを使うには、覚えておきたい3つの用語があります。

  • タグ
  • トリガー
  • 変数

イメージを掴んでおくと、理解が早いです。
それでは、解説していきます。

タグ

「〇〇な風に計測してね」という指令を出すために、ウェブサイト内に書き込むコードのこと。

冒頭では、このように説明しました。
まさにその通りなのですが、イメージとしては文字通り「タグ」を思い浮かべるとわかりやすいです。

タグ

なにかを識別する時に使う、これですね。
このタグに、「〇〇な風に」という指令を書いてウェブサイトに貼り付けます。

「〇〇な風に」というのは、レポートへの反映のさせ方ですね。

アフィリエイトっていうカテゴリにカウントしてね。
クリックが発生したページも知りたいから、ページのURLも一緒に書いておいてね!

指令を書いたタグをウェブサイト内のページにつけると、あなたのGAが指令どおりに計測してくれます。

タグがついたウェブサイトとアナリティクス

トリガー

トリガーとは、「〇〇な時に」という条件の部分です。
指令を理解しても、タイミングがわからないと計測できないですよね。

タグには必ずトリガーが必要なので、毎回セットで設定します。

トリガーとタグ

「〇〇な時に」という条件をタグに追加して、GAへの指令を完成させます。

変数

変数は、「該当するデータに置き換えてくれる文字列」と覚えてしまいましょう。
プログラミングの難しい概念を理解する必要はありません。

少しGTMから離れてしまいますが、こちらの自動返信メールをみるとわかりやすいです。

自動返信メール

赤枠箇所が、「変数」です。
変数は、フォームに入力された情報に置き換えて送信されます。

いんでぃ

フォームで送信された内容によって自動的に値が変わるんですね!

GTMでも、タグやトリガーを設定するときに変数を使うことができます。

例えば「〇〇な風に」という条件を書く時。
アクションが発生したページのURLをレポートに反映させたい場合、「Page URL」という変数を使います。

ページのURLは、その時によって変わりますよね。
そんな時に変数を使うことで、アクションが起きた状況に合わせて表示するURLを変えてくれるのです。

GTMのアカウントを作成する

いんでぃ

GTMについて理解できたら、早速アカウントを開設しましょう!

Google Tag Managerにアクセスしたら、「無料で利用する」をクリックします。

GTM公式サイト

アカウント作成画面が表示されたら、右上の「アカウント作成」をクリックします。

アカウント作成

「アカウントの設定」画面に移行します。

アカウントの設定

① アカウント名を入力します。管理用の名前なので、わかりやすければOKです。
② 日本を選択します。
③ チェックを入れます。

次は、「コンテナの設定」をしていきます。

コンテナの設定

① GTMを連携したいブログサイトのドメインを入力します。
② 「ウェブ」を選択します。

メモ

GTMは、「アカウント」と「コンテナ」で構成されています。

GTMのアカウント構造

「アカウント」は会社や組織単位で設定し、「コンテナ」はウェブサイト単位で設定します。
GAでいうと、「コンテナ」=「プロパティ」というイメージです。

「作成」をクリックすると、利用規約のページが表示されます。

GTMの利用規約

① GTMの利用規約は日本語がサポートされていないので、EnglishのままでOKです。
② チェックをいれます。
③ 「はい」をクリックします。

これだけで、簡単にアカウントの開設ができました!

「Googleタグマネージャーをインストール」というポップが出ますが、右下の「OK」をクリックしましょう。

メモ

これは、GTMをブログサイトに埋め込むためのコードです。
HTMLを直接編集して貼り付ける場合はこのコードを使用しますが、今回は導入部分からHTMLを編集しない方法をご紹介します。ここは無視してOKです。

GTMとブログサイトの連携方法

ここからは、作成したGTMアカウントとあなたのブログサイトを連携していきます。
先程触れた通り、今回はHTMLを編集しない方法をご紹介します。

HTMLを編集せずにブログサイトと連携するには、プラグインを使用しましょう。
GTMを連携できるプラグインはいくつかありますが、おすすめは「Site Kit by Google」です。

Site Kit by Google

Google公式のプラグインで、これ一つでGoogleのツールをブログサイトに連携させることができます。
例えばこんなツールの連携が可能です。

  • Google Search Console
  • Google Analytics
  • Google Adsense
  • Google Tag Manager

ブロガーがマストで導入するツールばかりですよね。
個別のプラグインを使用することもできますが、プラグインが多いとブログサイトのセキュリティ上良くないです。
可能な限りGoogleツールはSite Kit にまとめることで、リスクを抑えることができます。

注意

Site KitでGTMを連携させる場合、GAタグはGTM経由で設置することをおすすめします。

いんでぃ

Site Kit上でGAを連携させないということですね。
Search ConsoleやAdsenseは連携してOKです!

他の方法でGAタグを連携済みの場合も、GTMに一本化した方が安全です。
連携トラブルの詳細とGTMでGAタグを設置する方法を知りたい方は、GTMをブログサイトに連携したら、GAが計測されなくなった時の対処法をどうぞ。

いんでぃ

前置きが長くなりましたが、
Site Kitを使用した連携方法を解説していきます。

ワードプレスのダッシュボード画面から、プラグインの新規追加をクリックします。

プラグイン>追加

「プラグインを追加」画面の検索ボックスに、「site kit」と入力します。
プラグインが表示されたら、「今すぐインストール」をクリックし、「有効化」しましょう。

プラグインを追加
アナウンス

プラグインを有効化すると、まずはSite KitとあなたのGoogleアカウントを紐づける作業が必要です。
ナビゲーションに沿って、Googleアカウントの紐付けを完了させましょう。

Googleアカウントの紐付けが完了すると、ダッシュボードに「Site Kit」という項目が表示されます。
「Site Kit」の「設定」をクリックしましょう。

Site Kit>設定

「Settings」画面が表示されます。

Settings

① 真ん中の「CONNECT MORE SERVICES」タブをクリックします。
② タグマネージャーを選び、「Set upタグマネージャー」をクリックします。

タグマネージャーの設定画面が表示されます。

GTMの設定

① タグマネージャーに登録したアカウント名、コンテナ名を選択します。
② GTMでGAタグを設置してない場合は、「確認して続ける」と表示されます。
  そのままクリックして進めましょう。
※GTMでGAタグ設置済みの場合、上記のように表示されます。
   その場合は、「Complete setup without Analytics」を選択しましょう。

これだけでブログサイトとタグマネージャーの連携は完了です!
こんな完了画面が表示されます。

GTMの設定完了画面

Googleアナリティクス変数を設定する

GTMのアカウント作成、ブログサイトとの連携が完了しました。

最後に、「Googleアナリティクス変数」の設定方法をご紹介します。
マストではないですが、設定しておくと便利です。

Googleアナリティクス変数とは?

Googleアナリティクス変数とは、あなたのUAトラッキングIDと紐づけた変数です。

GTMでタグを作成するには、「どのトラッキングIDと紐づけるか?」という設定が毎回必要です。
事前に設定しておくと、タグを作成する度にトラッキングIDを入力する手間が省けます。

Googleアナリティクス変数は、ユニバーサルアナリティクス(UA)向けの設定です。
GA4のタグを設置する際には使用できません。

GTMのホーム画面左側の、「変数」をクリックします。

変数

画面をスクロールすると、「ユーザー定義変数」があります。
この「新規」をクリックします。

ユーザー定義変数>新規

変数の設定画面が表示されます。

変数の設定

① 変数の名前を入力します。内容がわかりやすければOKです。
  ここでは、「Googleアナリティクス変数」としています。
② 「変数の設定」をクリックします。

「変数タイプを選択」で、ユーティリティの「Googleアナリティクス設定」を選択します。

Googleアナリティクス設定

変数の設定画面に「Googleアナリティクス設定」が反映されます。

トラッキングID>保存

① UAのトラッキングIDを入力します。
② 「保存」をクリックします。

トラッキングIDの確認方法

UA管理画面のプロパティ列から、「トラッキング情報」の「トラッキングコード」をクリックします。

トラッキング情報>トラッキングコード

左上に表示される、UAから始まるコードがトラッキングIDです。

トラッキングID

これでGoogleアナリティクス変数の設定は完了です。
UAにタグを設置するときは、この変数を選択することで、毎回トラッキングIDを指定する必要がなくなります。

まとめ

今回は、GTMの概要と初期設定についてご紹介しました。
まとめると、必要なステップはこちらです。

① GTMのアカウントを作成する
② GTMとブログサイトを連携させる
③ Googleアナリティクス変数を設定する

タグ、トリガー、変数のイメージも固めておきましょう。

これでGTMを使うための事前準備はOKです。
GTMを使用して、高度な分析ができるようにカスタマイズしていきましょう。

この記事を書いた人

34歳で未経験からデジタルマーケティング職に転職しました。
収入とSEOスキルをUPして人生を豊かにするためにブログ運営を始めました。
ブログ初心者にとって、自分が理解できるまで情報を調べるのはかなりの労力だと思います・・。
初心者ならではの視点で、学んだ知識を分かりやすく噛み砕いてシェアしていきたいと思います。
ブログに限らず、キャリアについてや、読んで下さる皆様に取って有益な情報があればシェアしていきます!

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