Googleアナリティクスについて、こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。
「構造が理解できていないので、応用がきかない」
「簡単な指標を確認するだけになってしまっている」
「基礎からしっかり理解したい」
操作方法の説明を見ても、構造が分かっていないと理解が深まりませんよね。
基礎的な説明は省かれることが多いので、私も理解するまでに時間がかかりました。
本記事を読むと、このような疑問を解消できます。
- Googleアナリティクスは、どんな構造なの?
- それって具体的に、管理画面上のどこを指しているの?
- ビューの複製方法は?
本記事の信頼性
- WEBマーケティングスクールで7ヶ月間学習
- 未経験からデジタルマーケターへ転身
- Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)取得
Googleアナリティクスの知識ゼロから積み上げた私が、
過去の自分に説明するつもりで解説していきます。
Googleアナリティクスの構造
Googleアナリティクスのアカウントを作成したら、まずは管理画面を確認しましょう。
アカウントの開設方法と、ブログサイトへの連携方法が知りたい方は、こちらの記事を参照してみてください。
管理画面にアクセスするには、ホーム画面左下の「歯車マーク」をクリックします。
管理画面にアクセスすると、このような画面が表示されると思います。
画面の左から、「アカウント」「プロパティ」「ビュー」という項目が表示されています。
この3つが、Googleアナリティクスのアカウント構成要素です。
大小関係でいうと、アカウント>プロパティ>ビューとなります。
下の図のように、アカウントの中にプロパティがあり、プロパティの中にビューがあります。
それぞれの階層について詳しくみていきましょう。
アカウント
Googleアナリティクスの大元となるのがアカウントです。
1アカウントあたり、50プロパティまで管理することができます。
アカウント階層でできることは、自分以外のメンバーにアカウントの権限を付与することです。
「データの閲覧のみ」「設定の編集も可能」など、段階的に権限を付与することが可能です。
例えば広告代理店で、複数企業のWEB運用を担当しているとします。
そのような場合、クライアント企業ごとにアカウントを作成し、アカウント単位で複数メディアを管理できるとわかりやすいですよね。
クライアントの情報をアカウントに集約することで、関係者にデータアクセス権限を一括で付与できます。
このように、組織の規模が大きいほど、アカウント単位で管理できるメリットがあります。
個人でブログサイトを運営している場合は、他のメンバーにアクセス権限を付与する必要がないので、アカウントの存在意義を感じにくいですが、「複数のクライアントを管理するときに便利なんだな」と理解してもらえたらOKです。
プロパティ
プロパティは、データを集計する単位です。
ウェブサイトごとに割り振られるIDだと考えるとわかりやすいです。
プロパティ単位でトラッキングコードが発行されるので、このトラッキングコードをブログサイトに埋め込むと、アクセスデータを集計できます。
個人で複数のブログサイトを所有している場合は、プロパティをわけることで、ブログサイト単位でアクセスデータを集計することができます。
また、プロパティ単位でGoogleアドセンスやサーチコンソールなど、他ツールと連携させることが可能です。
ビュー
プロパティ単位で取得したデータを、実際に確認するレポート画面です。
デフォルトでは、「すべてのウェブサイトのデータ」を確認できるビューが生成されます。
この画面は、ビューということですね!
特定のデータを確認したい場合、フィルタをかけたビューを作成することも可能です。
- 自分のアクセスを除外したデータを確認したい
- モバイル版サイトのみのデータを確認したい
- ブログサイト内のセグメント別にデータを確認したい
このような場合に、確認したいデータごとにビューを作成できます。
ビューは、1プロパティあたり25個まで作成可能です。
ビューの作成方法
Googleアナリティクスをブログサイトと連携させたら、マストで作成したいビューが3つあります。
- マスタビュー
- 本番用ビュー
- テスト用ビュー
マスタビューとは、何もフィルタをかけていないビューのことです。
つまり、デフォルトで作成されている「すべてのウェブサイトのデータ」を指します。
ビューにフィルタをかけていく上で注意したいのは、一度フィルタをかけると、除外したデータは計測されないということです。
フィルタを設定した後に元に戻しても、過去のデータは復旧できません。
設定に不備があった際に備え、マスタビューには手を加えずに残しておきましょう。
本番用ビューは、不要なデータを除外した、実際に確認していくべきビューです。
特に、自分のアクセスが計測されてしまうとユーザーの行動を把握するのに支障が出るので、本番用ビューからは除外するようにしましょう。
自分のアクセスを除外する方法が知りたい方は、こちらの記事を参照してみてください。
テスト用ビューは、本番用ビューにフィルタを適用する前に、事前にテストするためのビューです。
本番用ビューに直接フィルタをかけてしまうと、設定に不備があった際にリスクがあります。
テスト用ビューで計測状況を確認した上で、本番用ビューに適用するようにしましょう。
前置きが長くなりましたが、ビューの作成方法を説明していきます。
まずは歯車マークより、管理画面にアクセスします。
右上に表示されている「ビューを作成」をクリックします。
「新しいレポートビュー」という画面が表示されるので、下の順番で入力します。
- ウェブサイトのままでOKです。
- ビューの名前を入力します。「どんなデータか」がわかりやすい名前であればOKです。
ここでは、「本番用(自分のアクセス除外)」としています。 - デフォルトではUS時間になっているので、日本時間を選択します。
最後に「ビューを作成」をクリックすると、簡単に新しいビューを作成することができます。
ビューを作成したら、抽出したいデータに合わせてフィルタをかけていきます。
ビューを複製したい場合は、「ビューの設定」をクリックします。
「ビューの設定」画面で、右上の「ビューをコピー」をクリックします。
ビューの名前を変更し、「ビューをコピー」をクリックします。
これで、ビューの複製が完了しました。
ビューを複製する場合は、元のビューのフィルタ情報なども引き継がれます。
テスト用のビューを作成したい時に便利なので、ぜひ活用してみてください。
アカウント、プロパティ、ビューの切り替え方
冒頭で、Googleアカウントを作成すると、自動的にプロパティとビューも作成される、という話をしました。
プロパティでウェブサイトのトラッキングコードが発行され、ビューが実際のレポート画面となるので、どの階層も最低限1つは必要になるということですね。
個人でブログサイトを運営している場合、アカウントが増えることはあまりないですが、プロパティやビューが複数となる可能性はあります。
復習も兼ねてまとめると、このような時に複数となります。
プロパティ
- ブログサイトを複数所有している場合
- UAとGA4をどちらも導入している場合
ブログサイトにUAとGA4どちらも導入した場合は、
プロパティが2つになります。
ビュー
- フィルタをかけたビューを複製した場合
マスタビューは必ず残すようにしてくださいね!
それでは、アカウント、プロパティ、ビューを複数所有している場合の切り替え方を解説していきます。
アカウント、プロパティ、ビューの切り替えは、管理画面上部のプルダウンから可能です。
例えば、プロパティのプルダウンをクリックすると、このように選択肢が表示されます。
私はUAとGA4どちらも導入してるので、プロパティが2つあります。
プロパティを選択した上でビューのプルダウンをクリックすると、ビューを選択できます。
ビューを3つ作成しているので、3つのビューが表示されています。
GA4には、ビューという概念がありません。
プロパティでGA4を選択している場合は、ビューは表示されないのでご注意ください。
ビューを選択した上でホーム画面に戻ると、選択したビューを確認できます。
例えば、本番用のビューを選択してホーム画面に戻ってみます。
ホーム画面に戻るには、管理画面左上の家形アイコンをクリックします。
ホーム画面に戻ると、このように本番用のビューが表示されています。
先程は管理画面からプロパティやビューの切り替えをしましたが、ホーム画面からも可能です。
ホーム画面に表示されているビュー名の横にあるプルダウンをクリックします。
このように、自分が所有しているアカウント、プロパティ、ビューが表示されるので、確認したいものを選択すると、ビューの切り替えが可能です。
まとめ
Googleアナリティクスのアカウント構造、ビューの作成方法、アカウントの切り替え方をご紹介しました。
基礎的な部分ですが、基礎が理解できていないと応用が難しいです。
私も初めはポイントだけをおさえて操作していたのですが、構造を学ぶことで全体の理解が深まりました。
ブログ運営をする上で、Googleアナリティクスは使いこなせて損はないツールです。
基礎からしっかり理解して、ブログ運営にいかしていきましょう。