ブログ運営を始めると、必ず連携をすすめられるGoogleアナリティクス。
連携はしてみたけど、「全く確認していない・・」という方も多いのではないでしょうか。
「どこを確認したらいいのかわからない」
「必要な初期設定がわからない」
「そもそも、Googleアナリティクスで何ができるのかわからない」
Googleアナリティクスでは、ブログ運営に役立つ有益なデータを無料で確認できます。
そしてなりよりも、変化を実感できるのでモチベーションが上がります。
ポイントさえ理解すればとても簡単なので、今日から早速活用していきましょう。
この記事を読むと、これらを理解できます。
- Googleアナリティクスで確認できること
- 必要な初期設定
- 確認するべきポイント
本記事の信頼性
- WEBマーケティングスクールで7ヶ月間学習
- 未経験からデジタルマーケターへ転身
- Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)取得
未経験からGoogleアナリティクスの知識を習得した私が、初心者にも分かりやすく解説していきます。
Googleアナリティクスとは?何ができる?
Googleアナリティクスとは、Google社が提供している無料のアクセス解析ツールです。
大企業向けの有料ツールもあるけど、ブログ運営なら無料版でOK!
『ユーザーがあなたのサイトにアクセスしてからどんな行動をしているか』ということを、細かく分析することができます。
「ブログにアクセスしてくれてるのは、女性が多いのかな?男性が多いのかな?」
「何曜日の何時頃にアクセスが多いのかな?」
「Googleで検索してクリックしてくれてるのかな?Twitterからかな?」
「どのページが人気があるのかな?」
ブログを運営していたら気になる読者の行動を、データとして収集することが可能です。
「女性向けに記事を書いてきたけど、男性のアクセスが多いから男性向けの記事を増やそうかな」
「Twitterからのアクセスが多いな・・もっと投稿増やそうかな」
こんな判断ができるようになるので便利ですよね。
Googleアナリティクスの使い方に慣れてくると、もっと詳細な情報も抽出できるようになります。
「女性は月曜日の15:00にアクセスが多いけど、男性は木曜日の21:00が多いな」
「女性はPCを使ってgoogle検索からアクセスしている人が多いけど、男性は携帯を使ってtwitterからのアクセスしている人が多いな」
より条件を絞ってデータを見れるんですね!
さらに追加設定をすると、このようなデータも確認できます。
「このページの読了率(スクロール率)はどれくらいだろう」
「(記事内に動画をおいている場合)再生回数はどれくらいだろう」
ここまでくるとトラッキングタグの設置が必要ですが、『極めるほどにユーザーの詳細なサイト内行動を把握できる便利なツール』であることを、理解していただけたらと思います。
これだけはおさえておきたい!Googleアナリティクスの初期設定
Googleアナリティクスを導入したら、初期で済ませておきたい設定が4つあります。
計測するデータの正確性にも関わるので、忘れずに設定していきましょう。
自分のトラフィックの除外
デフォルトの設定だと、自分がサイトにアクセスしたデータも計測されてしまいます。
色々な確認のためにサイトにアクセスすることも多いと思いますが、自分のアクセスが計測されてしまうと、正確なユーザーの行動が把握できないですよね。
ユーザーの行動を正確に把握するために、初期段階で自分のアクセスは計測されないように設定しましょう。
自分のアクセスを除外する方法が知りたい方は、【HTML不要】Googleアナリティクスで、自分のアクセスを除外する方法をどうぞ。
目標の設定
アナリティクスでは、サイトの目的に合わせて「目標」を設定することが可能です。
WEBマーケティング用語で、「目標」のことをコンバージョン(CV)と言いますが、ウェブサイトのCVを設定したら、必ずアナリティクスにも反映させるようにしましょう。
ブログサイトを立ち上げた場合、まず目指したいところは「PV数(ページを見た回数)UP」ではないでしょうか。
その場合、CVポイントを例えば「2PV」に設定することで、アナリティクス上でCV達成数をカウントしていくことができるようになります。
2PVとは、あるユーザーがあなたのブログサイトにアクセスした際、途中でサイト外に出ずに2ページ閲覧した、ということです。こういったユーザーが増えると、全体のPV数もあがってきますよね。
今後アフィリエイトを始めた場合は、「アフィリエイトリンクのクリック」もCVポイントに追加すると、合わせてCVを達成したユーザーの行動を探ることができます。
CVを設定することで、目標に対する達成度を可視化することができ、CVを達成しているユーザーの行動を参考にしながらブログサイトやコンテンツ内容を改善していくことができるようになります。
CVを計測できるのは、目標設定後に収集されたデータのみです。
目標設定前のデータには反映されないので、初期段階で忘れずに設定するようにしましょう!
目標設定について知りたい方は、Googleアナリティクスで目標設定する方法【個人ブロガー向け】をどうぞ。
ビューの作成
「ビュー」とは、Googleアナリティクス上で「レポート」を指します。
デフォルトでは、すべてデータが表示されるビューのみ生成されていますが、不要なデータにフィルタをかけたビューを作成していくことができます。
ここで注意したいのは、フィルタによって除外されたデータは、後から復旧できないということです。
ビュー複製時のトラブルを防ぐため、初期で3つのビューを作成することをおすすめします。
- マスタビュー
- 本番用ビュー
- テスト用ビュー
ビューの詳細と作成方法が知りたい方は、Googleアナリティクスの基礎知識【アカウント プロパティ ビュー】をどうぞ。
Search Consoleとの連携
GoogleアナリティクスとSearch Console(通称サチコ)を連携することで、Googleアナリティクス上でサチコのデータを確認することができます。
Googleアナリティクスではブログサイトに流入した後のユーザーの行動を詳しく確認できるのに対し、サチコでは流入前の検索キーワードを確認することができます。
Googleアナリティクスにも「オーガニック検索キーワード」という項目がありますが、ユーザーの通信がほぼ暗号化されているため、現在ではほぼ情報を取得できない状態です。
(取得できなかったキーワードは、not providedと表示されます)
この項目に変わって検索キーワードを取得できるのが、Search Consoleです。
Googleアナリティクス上で確認できると効率がいいので、初期で連携させることをおすすめします。
Search Consoleとの連携方法が知りたい方は、【Googleアナリティクスで検索ワードを調べる】Search Consoleの連携とサイト内検索の設定をどうぞ。
Googleアナリティクスの確認ポイント
ホーム画面にアクセスしたら、まずはここを確認しましょう。
赤枠の箇所をアップにしたのがこちらです。
Googleアナリティクスでは、集めたアクセスデータを5つの切り口で確認できます。
これらのセグメントの中でさらに細かくデータを確認することができますが、全てを使いこなす必要はありません。
この記事では、すぐに確認できて、ブログ運営に有益なポイントをご紹介します。
コンバージョン数は、ユーザー・集客・行動のレポート内で合わせて確認することができます。
目標設定の種類によっては「コンバージョン」レポートを確認すべきですが、今回の確認ポイントからは除外します。
それでは、「コンバージョン」を除いた4項目の確認ポイントを解説していきます。
ここからは、Googleアナリティクスの基礎用語が頻出します。
用語の定義や意味を知りたい方は、こちらの記事を参照してください。
リアルタイム
「リアルタイム」をクリックすると、このように細分化されています。
「概要」を確認しましょう。
「概要」をクリックすると、このような画面が表示されます。
① リアルタイムでブログサイトにアクセスしている人数です。
下に表示されているバーを見ると、ユーザーが使用しているデバイスも確認できます。
② ブログサイトへのアクセス経路が表示されます。
【上位の参照元】
ブログサイトが被リンクされている場合、参照元のページが表示されます。
【上位のソーシャル関連のトラフィック】
SNSから流入した場合、SNSの名称が表示されます。
【上位のキーワード】
自然検索で流入した場合、検索キーワードが表示されます。
【上位のソーシャル関連のトラフィック】に表示されるのは、Googleアナリティクスが識別できるSNSです。
例えば、LINEはGoogleアナリティクス上でSNSと識別されません。
【上位のキーワード】について、実際はほとんどGA上で検索キーワードを取得できません。
詳細は、「Seach Consoleとの連携」を参照してください。
③ 分単位、秒単位で、PV数の推移が表示されます。
④ リアルタイムで、ユーザーのブラウザに表示されているページを確認できます。
⑤ ユーザーの所在地が表示されます。
ユーザー
「ユーザー」は項目が多いので、2列で表示しています。
赤枠の3項目のみ確認していきましょう。
概要
「概要」をクリックすると、このような画面が表示されます。
① ブログサイトにアクセスしたユーザー数の推移が確認できます。
② ①を時間別、日毎、週毎、月毎で切り替えて表示することができます。
③ 表示するデータの期間を変更できます。
④ ユーザー数、セッション数、PV数などを確認できます。
②③は他のレポートでも同様です。
覚えておいてくださいね!
ユーザー属性
「ユーザー属性」をクリックすると、さらに細分化されています。
「概要」をクリックしましょう。
「概要」をクリックすると、このような画面が表示されます。
① 年代別にユーザーの割合を確認できます。
② 男女別にユーザーの割合を確認できます。
ユーザー属性は、そのユーザーがGoogle上で検索している閲覧履歴からGoogleが判断し、振り分けられています。
つまり、実際の年代や性別とは一致していない可能性があります。
そのユーザーの趣向に基づいてレポート化されるので、ブログサイトのコンテンツを最適化するには役立つデータです。
ユーザー属性は、ユーザーの母数が一定数に達しないとレポートが表示されない仕組みになっています。
ブログサイト開設当初はアクセス数が少ないので表示されていないと思いますが、不具合ではありません。
モバイル
「モバイル」も、さらに細分化されています。
「概要」を見ていきましょう。
「概要」をクリックすると、このような画面が表示されます。
ここでは、赤枠の部分に注目しましょう。
デバイスのカテゴリ(パソコン、タブレット、モバイル)ごとに、データを確認できます。
目標設定をしている場合は、デバイス毎にコンバージョン数も表示されます。
デフォルトでは、ユーザー数が多い順に表示されています。
表示順は、上部の項目をクリックすることで切り替え可能です。
適用されている項目には「↓」マークが表示されます。
他のレポートも、この方法で切り替え可能です!
集客
「集客」では、赤枠の2項目を確認しましょう。
概要
「概要」をクリックすると、このような画面が表示されます。
赤枠の部分に注目しましょう。
ここでは、流入経路ごとにデータを確認できます。
目標設定していると、流入経路ごとのコンバージョン数も確認できます。
左端に表示されている流入経路をクリックすると、具体的な流入元を確認できます。
例えば、「Social」をクリックしてみると、具体的には「Twitter」からの流入であることがわかります。
Search Console
「Search Console」をクリックすると、さらに細分化されています。
「検索クエリ」をクリックします。
「検索クエリ」をクリックすると、このような画面が表示されます。
赤枠の箇所に注目しましょう。
検索キーワードに対して、自分の記事が表示された回数、クリック数、平均掲載順位を確認することができます。
Googleアナリティクスでは検索キーワードの取得が困難なので、Search Consoleを連携しておくと便利です。
行動
「行動」レポートでは、「サイトコンテンツ」を確認しましょう。
「サイトコンテンツ」をクリックすると、さらに細分化されています。
赤枠の2箇所を確認しましょう。
すべてのページ
「すべてのページ」をクリックすると、このような画面が表示されます。
赤枠の箇所に注目しましょう。
サイト内のページごとに、PV数やセッション数を確認することができます。
デフォルトではPV数順に表示されていますが、モバイルレポートと同様に、他の項目に切り替えることも可能です。
また、ページURLの横に表示されているマークをクリックすると、実際の記事を確認することができます。
ランディングページ
「ランディングページ」をクリックすると、このような画面が表示されます。
赤枠の箇所に注目しましょう。
「すべてのページ」と表示が似ていますが、ここではランディングページごとにデータを確認できます。
ランディングページとは、流入のきっかけとなったページです!
「すべてのページ」ではユーザーがセッションの中で何ページ目に見ているかにかかわらず表示されるのに対し、「ランディングページ」ではユーザーが1ページ目に確認したページが表示されます。
目標を設定していると、ランディングページごとのコンバージョン数も表示されます。
まとめ
Googleアナリティクスの概要からマストな初期設定、確認ポイントまでご紹介しました。
高度な設定は不要で、初心者でもすぐに取り入れやすい項目に絞っています。
Googleアナリティクスを確認するとブログサイトの改善に活かせるだけでなく、小さな変化を発見できるので、何よりもモチベーションアップに繋がります。
初心者こそGoogleアナリティクスを取り入れて、ブログ運営を継続していきましょう。